


| << ハイウェイに乗る前に 2026-03-15 |
49日が過ぎて、ようやく書く気になれました。
稲垣さん、多大なる影響をありがとうございました。
こちらはあと20年くらい頑張りますので、もうちょっとだけ待っていてください。

この写真は越谷から浦和へのSilvetお引越しの時の一枚でごす。
ここに写っている3人は、誰か一人欠けていても今の自分にはなっていなかっただろうという、
私が一方的かつ強烈に影響を受けた面々でもあり、
みんな年上で出来の悪い兄貴達のような存在(すいません)
24年前、九州から「革ジャン職人のてっぺん獲っちゃあ!皆殺したい!」
と勇ましくもノコノコとやって来た花の都、大東京。
とあるGパンブランドの取扱店を探し歩き、
一軒の洋服屋に辿り着きました。
そこが「両国OWLS」
店主のヤンチャなGPZ-750Fは、お世辞にもキレイとは言えないけれど、
細部までちゃんと「走っている感」が伝わってくる。
これは洋服屋の店主としては、なかなか珍しいことです。
コミュニケーションモンスターで超イケメンなのに、
ちゃんとダサいし痛すぎる。
その人としてのダサさが、私にとっては凄く大事な所で、彼の虜になるのに時間はかかりませんでした。
24時間革ジャンの事しか考えていなかったと修行時代に
人も食も肌が合わない大東京において両国OWLSは唯一のオアシスでした。
彼やOWLSの狂ったお客さん達との出会いによって、
私の目指す「てっぺん」の方向性は変わり、
いつしかOWLSで取り扱ってもらえるようなものを作りたいと思うようになりました。
福岡へと戻り独立してからは、
客と店主の関係からビジネスパートナーを超えた仲間へと関係性は深まっていくのですが、
誰からも愛される稲垣さんと違い、
四方八方敵だらけ(笑)の自分とは衝突する事もありました。
それでもずっと仲良くやってこれたのは、
お客さんを喜ばせたい、尚且つ笑いも取りたいというか取らなければならない。
という信念が同じだったからでしょう。

49日法要後、奥様より形見分けでブーツを頂戴しました。
「マサキさん売っていいからお金にしてよ~!」なんて、
相変わらず適当なことをあちらで言ってそうですが、
俺以外に履かせるわけなかろうもん。
俺が履いて、履いて履きつぶしてそっちで返すわ!
という気持ちではいるのですが、全然履けない。
足を通す気にも、磨く気にもなれない。
だって俺は職人なんで、ブーツを見ればわかるのです。
身体がキツイ中で、どれだけ頑張って履いてくれていたかということが。
いつ履けるのかな。今はまだ、正直しんどい。
そして、「SNS書かないんスカ」とわざわざ連絡してきたオマエ。
SNSなんぞに書くかよ、そんな付き合いじゃないんだよ。
あ~あ、言っちゃった。
こうやってお客さんを失っていくのであーる(笑)
知らんけど。
稲垣大助 享年52歳
再来年追い越しますので、そしたら俺が年上です(笑)
そっちにいったら敬語でよろしく。
ただ、まだまだ革ジャン作るのが楽しくてたまらんので、
あと20年だけ待っていてください。
それまでにいい加減オネショは直しておいてくださいね。
大正生まれの豪快な祖母に
大事なことは腹の中にしまって歯くいしばっとけ。
と育てられた私ですが。
今回ばかりはへこたれて書かせてもらいました。
稲垣さん、多大なる影響と沢山の笑いをありがとうございました。
シルベットレザー(両国不良の森出身)
磯川正樹(50)
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